ムーンクレスタ

実機について 1980年、日本物産(ニチブツ)から登場した画面固定式シューティングゲーム。
ナムコの「ギャラクシアン」基板を用いて開発された。
2方向レバーで自機の移動・ボタンで攻撃する。
自機は1号機・2号機・3号機で構成され、3機は性能や当たり判定が異なる。
ドッキング(下記参照)で合体すると、高い攻撃力を誇るようになる。

1号機…当たり判定は最も小さいが、画面内に1発ずつしか撃てない。
2号機…当たり判定は3機の中間。2連装ビームを装備しており最も使いやすい。
3号機…当たり判定はかなり大きく、2連装ビームも間隔が広過ぎるため、狙い撃ちし難い。

敵は5種類・8機編隊で登場し、色違いが2度出現して1つのステージを構成する。
全ての敵は弾は出さないが、メテオ・アトミックパイル以外は非常に不規則な軌道で体当たりをする。

  • コールドアイ…目玉状の敵だが、撃つか暫く経つと二つに分裂する。非常にトリッキーな動きを見せる。
  • スペースフライ…ハエの様な敵。パターンはコールドアイに近いが速度が遅く、撃破し易い。
  • フォーディー…ウチワの様な敵。画面下に逃がすと中央にワープする。自機の至近にワープする事がある。
  • メテオ…巨大な隕石。画面上隅から斜め方向に向かって2個ずつ出現する。
  • アトミックパイル…画面上部に機体の一部が浮いている。自機と縦座標が合うと突然、先端を伸ばして高速で落下する。
メテオ以外の敵は全て破壊しなければ、次のステージに進めない。

ゲームが始まると3機合体状態で登場し、1号機だけが分離される。
順調にゲームを進めると、ステージ2終了後に別の機体とのドッキングタイムになる。
1号機が画面中央に上昇すると画面下に2号機が出現する。上昇した機体は画面下に向かってゆっくり降下する。
攻撃ボタンは逆噴射ボタンに代わり、押すと機体が少しずつ上昇する。
制限時間内までに下に待機する僚機の先端に、自機の後部を接触させるとドッキング成功となる。
なお、ドッキング中に機体同士が衝突すると操作中の自機が失われる。(この場合は1号機のみ失う)
ドッキングに成功すると残りタイムに応じたボーナスが得られ、自機の攻撃力も上がる。
更に順調にゲームを進めると、ステージ4終了後に3号機とのドッキングタイムになる。
但し、前ステージで機体を失っている場合は、そのままステージ5が始まる。
ステージ5をクリアすると1周目クリアとなり、残った機体で2周目が始まる。
失った自機は二度と復活しないが、特定のスコアに到達すると1クレジットサービスされる。

1985年、続編として「テラクレスタ」が登場。
時代に合わせるかのように縦スクロール式になったが、合体要素は引き継がれている。

戯言 1980年…当時、小学2年生か3年生になる前くらいですかねぇ。
地元の小さなゲーセンで、ナムコの「ギャラクシアン」等に夢中になってた頃に突然現れ、すっかりハマりました。
そのうちに近所の雑貨屋にも入荷され、一回50円で遊べる事もあって、普段の小遣いの100円以外に
母からのお使いの駄賃まで注ぎ込んだおかげで、瞬く間に腕も上達して1クレジットサービスも達成しました。
近所の雑貨屋とは別のゲーセンでしたが、確かこの店の設定は30000点だったかな?
延々とループするゲームですが、1クレジットサービスをエンディングと強引に解釈すれば、
作者の長いゲーム歴で初めて自力でエンディングに到達した、記念すべきゲームになりますね(笑)
このゲームは当時として珍しく、敵に固有名詞が付けられていた事も見逃せない要素です。
どれもカッコいい名前ですが、作者を含めて周りでこの名前で呼ぶ人は全く居らず、
コールドアイ→目玉(分裂した物はコウモリ)、スペースフライ→ハエ、フォーディー→ウチワ、
メテオ→キャベツ、アトミックパイル→鍵…と言う様に、見た目の印象から勝手に呼んでました。

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